避妊・去勢手術について

去勢・避妊手術について

避妊・去勢手術は、望まれない妊娠を避けるためだけではなく、生殖器の病気や性ホルモンによって起こる病気を防止することができます。性ホルモンによって引き起こされる病気は時に命の危険を伴うことがあります。

性ホルモンにより他者に対する攻撃性などのストレスにさらされてしまうこともあります。避妊・去勢手術を実施することで、これらのストレスを除去し、精神的に安定させてあげることもできます。

どうして避妊・去勢手術をする必要があるの?

避妊・去勢手術は、妊娠を避ける目的だけでなく、生殖器の病気や性ホルモンによって起こる病気を
防止するためにも実施されます。

避妊手術(メス)の主な目的
望まれない交配による妊娠を避ける
生殖器の病気・性ホルモンに関連した病気を予防する
  子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、卵巣腫瘍、子宮・膣腫瘍膣脱、
  偽妊娠など
性ホルモンに関連した問題行動の抑制
  発情兆候に伴う出血・鳴き声など、スプレー行動、
  マウンティング行動など

去勢手術(オス)の主な目的
望まれない交配による妊娠を避ける
生殖器の病気・性ホルモンに関連した病気予防
  前立腺肥大、精巣腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫など
性ホルモンに関連した問題行動を抑制する
  スプレー行動、攻撃性、逃走壁、マウンティング行動など

手術をする時期はいつがいいの?

手術の時期に関してはいつまでに実施しなければならないという具体的な決まりはありません。健康な状態であれば何歳でも可能です。

ただし病気予防の側面からすると早期の手術が好ましいとされています。また性ホルモンに起因する問題行動は一度学習してしまうと避妊・去勢手術を実施しても問題行動の抑制が困難になるケースもあります。生後6か月頃から手術は可能となりますので、一度来院していただきそれぞれの成長具合によって手術時期を決めるのがよいと考えられます。

また妊娠・出産を希望されている場合は母体や生まれる赤ちゃんのことを考えると5歳齢までを一つの目安と考えると良いとされています。